2007年度 |
2023.5.22更新(13R) |
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2007年度導入車の概要
●金沢地区
第1陣の導入としては2007年8月、路線車向けとしてほくてつバス(株)に6両、北鉄金沢中央バス(株)に2両、加賀白山バス(株)に3両の新車が導入され、いずれもふそう車となりました。
この時に導入された車両に関しては、石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】には記載されておりませんが、登録時期に関しては、バスマガジン vol.71記載のリストによると2007年8月との記載があります。
続いて同年9月には北陸鉄道(株)に8両、ほくてつバス(株)・北鉄金沢中央バス(株)にそれぞれ2両ずつ導入され、こちらは日産ディーゼル・日野車の導入となりました。
翌年1月31日、中型ノンステップバスが1両導入され、河原山線などで運用が開始されました。石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】においても導入された旨が記載されております。
更に年度末の2008年2月26日には、ほくてつバス(株)に再びエアロスターが5両導入されましたが、こちらは今までの新短期規制(PJ-MP系)から新長期規制に対応したPKG-MP系での導入となりました。
石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】には2007年9月導入分(日野・日産ディーゼルのみ)が2009年10月号、2008年2月導入分が2008年3月号に記載されております。
●能登地区
2007年8月頃、能登中央バス(株)、奥能登観光開発(株)(いずれも現:北鉄奥能登バス(株))に、中型ワンステップバスがそれぞれ1両導入されました。
翌年には七尾バス(株)(現:北鉄能登バス(株) 七尾営業所)にも中型ノンステップバスが1両導入されております。
いずれの車両のおいても、石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】において記載がありませんが、バスマガジンvol.71において、奥能登地区の2両は2007年7月24日、28-769は2008年1月25日登録との記載があり、この年度に分類しております。
奥能登に導入された2両に関しては、北國新聞2007年2月23日朝刊の記事にて、岩車経由にあった極端な狭隘区間の工事完了後、中型車に切り替えられる旨が記載されており、それに伴う導入かと思われます。
●加賀地区
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型式写真
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↑三菱"エアロスター"(PJ-MP35JM)
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↑三菱"エアロミディ"(PA-MK25FJ) 北鉄グループ初となった9m仕様のMKワンステップ。 同時期に導入されたエアロスターと合わせた仕上がりとなっている。
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~Coming Soon~(撮れずじまいの可能性あり) |
↑三菱"エアロミディ"(PA-MK27FM)
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リアガラスの下部分に追加された黒フィルムが特徴。 |
社番 | シャーシメーカー | ボディメーカー | 車種 | 現行配置 | 新製配置 | 登録ナンバー | 新製後の変化 |
37-717 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か244 | |
37-718 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か245 | |
37-719 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か246 | |
37-720 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か247 | |
37-721 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か248 | |
37-722 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄能登バス 七尾 | ほくてつバス 南部 | 石川200か1085 | 2019.11 北陸鉄道 金沢→ 北鉄能登バス 七尾へ移籍 |
37-723 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 中央 | 北鉄金沢中央バス | 金沢200か253 | |
37-724 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄金沢バス 中央 | 北鉄金沢中央バス | 金沢200か254 | |
37-725 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PJ-MP35JM | 北鉄白山バス | 加賀白山バス 野々市 | 石川200か506 | 2020.12 加賀白山バス→ 北鉄金沢バス 野々市へ移籍 |
37-733 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PA-MK25FJ | 北鉄奥能登バス | 能登中央バス | 石川200か499 | 引退の可能性高い |
37-734 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PA-MK25FJ | 北鉄奥能登バス | 奥能登観光開発 | 石川200か500 | 引退の可能性高い |
37-739 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PA-MK27FM | 北鉄能登バス 羽咋 | 加賀白山バス 野々市 | 石川200か1150 | |
37-740 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PA-MK27FM | 北鉄白山バス | 加賀白山バス 野々市 | 石川200か510 | |
⇒前回導入分からの仕様変更点
<共通>[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
○降車ボタンが基本的に黄色いデザインとなったWS-260(通常)、同様のデザインで押し部分が内側に窪んだ
WS-262(手すり・優先席肘掛)の組み合わせに変更。
○車内の壁色が灰色のみに変更され、床板の色も黒地に白模様入りのデザインに変更。
○優先席のモケットデザインが通常仕様と同様、紫地に四角形模様入りのデザインに変更。
○スモークガラスが全面的に採用。
<三菱ふそう>
□PA-MK27FM
○リアガラスの下部分に黒フィルム追加。
○座席モケットのデザインは、36-677と同様、水色地に紺色。桃色・黄色・黄緑色の模様入り。
但し、前扉~中扉間の非公式側において、前向き主体の座席配置に変更。
・タイヤハウス直後から通常席1列+車いす対応4列に。全て1人掛け
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型式写真
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↑日野"ブルーリボンⅡ"(PKG-KV234N2) 新長期規制適合と同時に、日野車のみヘッドライトが一灯化された。
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PKG-系以降の特徴ともなる、非常扉直後にある固定窓の下方拡大が目立つ。 ※2019.8施工と思われるリアの所属表記貼付後 |
↑日産ディーゼル"スペースランナーRA"(PKG-RA274PAN) 前年度導入と比べ、スモークガラスの採用や前中扉の角でのゴム取り付けが特徴的。
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この時期の西工車体でお馴染み"シビリアンテール"を継続して採用。 ※2019.8施工と思われるリアの所属表記貼付後 |
社番 | シャーシメーカー | ボディメーカー | 車種 | 現行配置 | 新製配置 | 登録ナンバー | 新製後の変化 |
27-741 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄白山バス | ほくてつバス 南部 | 石川200か514 | |
27-742 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄白山バス | ほくてつバス 南部 | 石川200か515 | |
27-743 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄加賀バス 加賀 | 北鉄金沢中央バス | 石川200か1168 | |
27-744 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄金沢バス 中央 | 北鉄金沢中央バス | 金沢200か258 | |
27-745 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄金沢バス 中央 | 北陸鉄道 金沢 | 金沢200か804 | 2021.4 北陸鉄道 金沢→ 北鉄金沢バス 野々市へ移籍 |
27-746 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄能登バス 七尾 | 北陸鉄道 金沢 | 石川200か1129 | 2021.6 北陸鉄道 金沢→ 北鉄能登バス 七尾へ移籍 |
27-747 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄金沢バス 中央 | 北陸鉄道 東部 | 金沢200か805 | 2021.4 北陸鉄道 金沢→ 北鉄金沢バス 野々市へ移籍 |
27-748 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北鉄能登バス 七尾 | 北陸鉄道 東部 | 石川200か1130 | 2021.7 北陸鉄道 金沢→ 北鉄能登バス 七尾へ移籍 |
27-749 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PKG-KV234N2 | 北陸鉄道 東部 | 左記同様 | 金沢200か263 | ※引退の可能性高い |
17-750 | 日産ディーゼル工業 | 西日本車体工業 | PKG-RA274PAN | 北陸鉄道 南部 | 左記同様 | 石川200か511 | ※引退の可能性高い |
17-751 | 日産ディーゼル工業 | 西日本車体工業 | PKG-RA274PAN | 北陸鉄道 南部 | 左記同様 | 石川200か512 | ※引退の可能性高い |
17-752 | 日産ディーゼル工業 | 西日本車体工業 | PKG-RA274PAN | 北陸鉄道 南部 | 左記同様 | 石川200か513 | ※引退の可能性高い |
⇒前回導入分からの仕様変更点
<共通>[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
特に無し(基本的に8月導入分の内容はそのまま踏襲)
<日野>
□PKG-KV234N2(ワンステップ・ノンステップ共通)
●新長期規制適合に伴い、以下の仕様変更が実施
・ヘッドライトが1灯タイプに変更。
・非公式側の最後部の固定窓が下方に拡大され、他の窓と同様のサイズに。
・エンジングリルが公式側にも追加され、最後部のパネルに設置。
<日産ディーゼル>
●前中扉の角にゴム取り付け。
○降車ボタンが他車種と同様、WS-260(通常)、WS-262(手すり・優先席肘掛)の組み合わせに変更。
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型式写真
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↑日野"レインボーⅡ"(PDG-KR234J2) 北鉄グループにおいてレインボーⅡ第一陣となった。 前面スタイルは、大型のブルーリボンⅡと同様。
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※社番フォント交換施工後 |
社番 | シャーシメーカー | ボディメーカー | 車種 | 現行配置 | 新製配置 | 登録ナンバー | 新製後の変化 |
28-767 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PDG-KR234J2 | 加賀白山バス | 加賀白山バス | 石川200か534 | |
28-769 | 日野自動車 | ジェイ・バス 宇都宮工場 | PDG-KR234J2 | 北鉄能登バス 七尾 | 七尾バス | 石川230あ769 | 引退の可能性高い |
⇒前回導入分からの仕様変更点
<共通>[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
○座席モケットのデザインは、三菱"エアロミディ"ノンステップと同様、水色地に紺色。桃色・黄色・黄緑色の模様入りを採用。
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型式写真
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↑三菱"エアロスター"(PKG-MP35UM) 尿素SCR採用に伴い、最後部付近に専用の給油口が設置された。
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新長期規制適合による型式変更と同時に、リアのコンビネーションランプの配置が変更。 また、タイヤ直後のパネル配置における変更も目立つ |
社番 | シャーシメーカー | ボディメーカー | 車種 | 現行配置 | 新製配置 | 登録ナンバー | 新製後の変化 |
38-773 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PKG-MP35UM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 中央 | 金沢200か294 | |
38-774 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PKG-MP35UM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か295 | |
38-775 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PKG-MP35UM | 北鉄金沢バス 北部 | ほくてつバス 北部 | 金沢200か296 | |
38-776 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PKG-MP35UM | 北鉄白山バス | ほくてつバス 南部 | 石川200か537 | |
38-777 | 三菱ふそうバス製造 | 三菱ふそうバス製造 | PKG-MP35UM | 北鉄白山バス | ほくてつバス 北部 | 石川200か840 | |
⇒前回導入分からの仕様変更点
<共通>[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
特に無し
<三菱ふそう>
□PKG-MP35UM
●新長期規制適合に伴い、以下の仕様変更が実施
・尿素SCR追加に伴い、公式側最後部に専用の給油口が追加。
・リアのコンビネーションランプが配置変更。
○座席配置において、以下の変更点あり
・公式側において、前扉~中扉間の配置が全て前向きに変更され、タイヤハウス直後から1列通常席(位置が高め)+2列優先席
という形態に変更。
・非公式側において、タイヤハウス直後から3列2人掛け+2列車椅子対応1人掛けという配置に変更。
・中扉以降において、2人掛け3列に変更。
⇒座席間が全体的にゆとりある間隔となった。
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コメント
この年度は新長期規制適合に伴い、各メーカーにおいて仕様変更が目立つ年度となりました。特に三菱ふそうに関しては8月にPJ-系(新短期規制)を導入している事もあり、販売終了を見込んだ駆け込み導入である事が窺えそうです。
また、奥能登地区において、9m仕様のエアロミディワンステップが、グループ内で初めて導入されました。なお、同地区にワンステップバスが新製投入されたのは、後にも先にもこの時の導入のみとなりました。
日産ディーゼルに関しては、前年度に続いて西日本工業車体で導入され、現行仕様に合わせた変更が行われており、各箇所で形態差が目立ちます。翌年度からは三菱ふそうのOEM供給となった"スペースランナーA"での導入となり、西日本車体工業(株)が解散するまでの間、北鉄バスの新製車において汎用タイプ(エアロスターと同様)のテールライトを装備した西工車はついに1両も現れず、シビリアンテール採用車のみの在籍となりました。
2008年2月26日導入の三菱ふそう"エアロスター"に関しては、座席定員に重視した仕様となったのか、前扉~中扉間においても2人掛けが増加しました。これは翌年度以降に導入された同車種のワンステップ車における基本仕様となりました。
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