2004年度 2021.10.21更新(R7)
目次
概要
2004.11導入分(北陸鉄道、加賀白山バス)
2004年度導入車の概要
 2004年11月、北陸鉄道(株)に大型車8両、北鉄金沢中央バス(株)に中型車2両、加賀白山バス(株)に大型車2両の新車が導入されました。
 全体的な特徴としては、バンパー色が新製車としては初めて赤色に変更され、それまでの新製車と外観が変わった事が挙げられます。(後年、従来車においても一部車両が赤色に変更されたケースが出現。) また、北陸鉄道(株)、加賀白山バス(株)導入分においては、国土交通省策定の標準仕様ノンステップバス(国土交通省公式HPへリンク)に適合し、出入口付近の握り棒カバーが朱色に変更されております。
 いずれも石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】には記載がありませんが、バスマガジンvol.71の記載によれば、大型車は2004年11月5日、中型車は2004年11月20日登録の記載があり、サイト上では2004年11月導入としております。

2004年11月導入分
型式写真


↑日野"レインボー"(PK-HR7JPAE)
車体上部にて、平成12年基準粒子状物質85%低減レベル適合に伴い、[超低PM排出ディーゼル車]のステッカーが貼り付けられた。


※能登地区移籍後のホイール無塗装化後。
北陸鉄道(株)導入分は、社名表記と社番がリアガラス下部分にレタリングされる形に変更。
非公式側の窓割が標準的な4分割仕様になった事に加え、リアコンビネーションランプも下部分に移設された事により、印象が大きく変わった。
加賀白山バス(株)導入分では、社番の位置が異なる。
[画像]加賀白山バス(株)導入分はこちら
※加賀白山バス(株)導入分は、社名表記がガラス下部分から移設された後の写真。

↑日産ディーゼル"JP"(KL-JP252NAN改)
北鉄グループとしては初のJPとなった。

リアコンビネーションランプは、従来のKK-RMと同様の横長タイプを継続して採用。

↑日産ディーゼル"RM"(PB-RM360GAN)
※加賀地区移籍後のホイール無塗装化後。
中型の新製車において、初の引戸仕様となった。

※加賀地区移籍後のホイール無塗装化後。
マイナーチェンジと同時に、リアコンビネーションランプが"日産シビリアン"と同様の部品が初めて採用された。

新製車配置表
*全てノンステップ仕様で導入*
社番シャーシメーカーボディメーカー車種現行配置新製配置登録ナンバー備考
24-211日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄金沢バス 中央加賀白山 野々市金沢200か754引退の可能性高い
24-212日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄奥能登バス加賀白山 野々市石川200か10972020.10 北陸鉄道 南部⇒
北鉄奥能登バスへ移籍
24-636日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 南部石川230あ636引退の可能性高い
24-637日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄奥能登バス北陸鉄道 南部石川200か3192016.1 北陸鉄道 南部⇒
北鉄奥能登バスへ移籍
24-638日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 南部石川200か320引退の可能性高い
24-639日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄能登バス 富来北陸鉄道 南部石川200か321引退の可能性高い
24-640日野自動車ジェイ・バス 小松工場PK-HR7JPAE北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 南部石川200か3222016.12 北陸鉄道 南部⇒
北鉄能登バス 羽咋へ移籍
14-641日産ディーゼル工業西日本車体工業KL-JP252NAN加賀温泉バス北陸鉄道 南部石川200か323引退の可能性高い
14-642日産ディーゼル工業西日本車体工業KL-JP252NAN北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 南部石川230あ6422013.12 北陸鉄道 南部⇒
北鉄能登バス 富来へ移籍
14-643日産ディーゼル工業西日本車体工業KL-JP252NAN北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 南部金沢200か587引退の可能性高い
84-115日産ディーゼル工業西日本車体工業PB-RM360GAN北鉄奥能登バス北鉄金沢中央バス石川200か9172016.3 北鉄金沢バス 中央⇒
北鉄奥能登バスへ移籍
84-116日産ディーゼル工業西日本車体工業PB-RM360GAN北鉄加賀バス 加賀北鉄金沢中央バス石川200か9622016.12 北鉄金沢バス 中央⇒
加賀温泉バスへ移籍

前年度からの仕様変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
<共通>
○座席がハイバックシートから標準的な背もたれの高さの座席に変更。
○座席モケットが紫地に青・赤・緑のストライプ模様が入ったデザインに変更。
○中型ロングについても、公式側のタイヤハウス~中扉までの座席配置が1+2+2の横向き座席に変更。
 ⇒優先席は最後部の2人掛けに設置。
<日産ディーゼル工業>
□KL-JP252NAN
 ●[標準仕様ノンステップ]適合に伴い、出入口付近の握り棒カバーが朱色に変更。
 ○中扉を他の大型車と同様の引き戸に変更。
□PB-RM360GAN
 ●12トン以下の大型車であるため、新短期規制である平成15年排ガス規制適合、
  且つに平成12年基準粒子状物質85%低減レベル適合に伴い、[PB-]系となった。
 ○中扉が引き戸に変更。

<日野>
●12トン以下の大型車であるため、新短期規制である平成15年排ガス規制適合、
  且つに平成12年基準粒子状物質85%低減レベル適合に伴い、[PK-]系となった。
  また、適合と同時にマイナーチェンジが施され、以下の変更点あり。
  ・平成12年基準粒子状物質85%低減レベル適合に伴い、車体上部に[超低PM排出ディーゼル車]ステッカー貼り付け。
  ・リアコンビネーションランプが下方の位置に変更。
  ・非常扉が車体中央部から最後部に変更。
  ・非公式側の窓割が、他車種と同様の4分割方式に変更。
  ・ノンステップエリアが中扉直後の1列目まで拡大し、同箇所の座席の背もたれが高いものに。
○リア社名表記・社番に関して以下の位置に変更。
 ・北陸鉄道(株):リアガラス下部分にて社番が中央部に、その周辺に社名表記を貼り付け。いずれも白字レタリング。
 ・加賀白山バス(株):リアガラス下部分にて、社名表記が中央部に白字レタリング。その下の車体部分に紺字で中央部に貼り付け。
  ⇒のちに社名表記に関しては、社番周辺の位置に変更。(北鉄金沢バス(株)再編時に変更された可能性高い?)


コメント
 この年度に導入された大型車に関しては、8両まとまって南部営業所(現:金沢営業所南部支所)に配置されたのが特徴的であり、2008年に24-636が東部へ転出した事を除けば、ほぼ全ての車両が同営業所に5年以上在籍しておりました。
 後年、全車両が金沢地区に残留する事なく能登・加賀地区へ転出しましたが、14-643のみ北鉄奥能登バス(株)から金沢地区に帰還するという極めて珍しい経歴を持ち、能登地区のノンステップバスのロゴを掲示したまま、金沢地区の新車に混じって活躍する流れとなりました。 また、HRに関しては転出にあたって全て能登地区へ転出しており、一部が加賀地区への移籍、あるいは金沢地区に残留するケースが多い中、同年式同型の車両がまとまって同じ地区へ転出するのは珍しい事なのかもしれません。
 北鉄金沢中央バス(株)に配置されたRMに関しては、金沢地区において日野製エンジンを搭載した唯一のRMとなりましたが、後年の転出において、84-115が北鉄奥能登バス(株)、84-116が加賀温泉バス(株)と、それぞれグループ内運行エリアの末端へ転出しております。

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