2001年度 2021.10.21更新(R4)
目次
概要
2001.8導入分(北陸鉄道)
2001年度導入車の概要
 2001年8月30日、北陸鉄道(株)南部営業所に日野レインボーHRが"大型車"として7両導入され、金沢地区としては初となる音声合成装置や、 車椅子乗降用スロープが採用されております。(※1)
 翌日31日には北鉄では初となる西日本工業車体ボディの中型ノンステップバスが4両導入され、北陸鉄道(株) 西部営業所配置のうえ、 同年3月4日に設立されたほくてつバス(株)委託路線に用いられました。
 いずれも石川県立図書館貯蔵の【ほくてつ】2001年10月号にて、導入に関する旨が記載されております。)

※1:北鉄グループ初の音声合成装置が採用されたのは、2001年4月1日に能登中央バス(現:北鉄奥能登バス)へ配置された日野レインボーHR(21-085~088:KK-HR1JKEE)となります。

関連記事:2001年3月4日改正時のほくてつバス(株)委託路線
2001年8月導入分(大型:8月30日導入 中型:8月31日導入)
型式写真


↑日野レインボーHR(KL-HR1JNEE)



※バンパー交換後(手持ちがこれしかありません。。)


↑スペースランナーRM(KK-RM252GAN改)
西工としては初のノンステップ+流線形カラーとなった。


※加賀地区のホイール無塗装後
テールランプは横長タイプが採用された。

新製車配置表
*全てノンステップ仕様で導入*
社番シャーシメーカーボディメーカー車種現行配置新製配置登録ナンバー新製後の変化
21-592日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 南部金沢200か55引退の可能性高い
21-593日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 南部金沢200か57引退の可能性高い
21-594日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 南部金沢200か166引退の可能性高い
21-595日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 南部金沢200か615引退の可能性高い
21-596日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE加賀温泉バス北陸鉄道 南部石川200か688引退の可能性高い
21-597日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE加賀白山バス北陸鉄道 南部石川230あ597引退の可能性高い
21-598日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄奥能登バス北陸鉄道 南部石川200か118引退の可能性高い
81-599日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RM252GAN改北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 西部(ほくてつバス委託)石川200か119引退の可能性高い
81-600日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RM252GAN改加賀温泉バス北陸鉄道 西部(ほくてつバス委託)石川200か120引退の可能性高い
81-601日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RM252GAN改北鉄奥能登バス北陸鉄道 西部(ほくてつバス委託)石川200か121時期不詳
加賀温泉バスへ移籍
81-602日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RM252GAN改北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 西部(ほくてつバス委託)石川200か122引退の可能性高い

前年度からの仕様変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
<日野>
●車体メーカーが前年度の金沢工場から小松工場へ変更。
○前輪タイヤハウス前の手すりのみに配置されていた、手すり設置の降車ボタンが前扉~中扉間にかけて増加。

<日産ディーゼル工業>
○前面はRNと同様のB-Ⅰ型を採用。
○中扉はこれまでのノンステップバスと同様、グライドスライドドアを採用
○クーラーはゼクセル製の旧型タイプを採用  ⇒直覚的なデザインであり、側面にグリルが設置。 ○リアガラスは分割柱の無い一枚窓
 ⇒(株)江ノ電バス、小湊鉄道(株)などの同型と同様のリアスタイル。対して設置されているのが西日本鉄道(株)など。
○前扉~中扉間設置の優先席は、北鉄としては1994年1月導入のハイブリッドバス以来となる横向き座席を採用。
○同時期導入のHRと同様、手すり設置の降車ボタンが前扉~中扉間にかけて設置。
○天井から支持される吊手棒に降車ボタンの設置は無し。



コメント
 この年度に導入された"大型車"は、全車両が"中型ロング"と呼ばれる日野レインボーHRのみとなりました。 新製時の配置は全車両が南部配置となっておりましたが、後年にほぼ全ての車両がグループ各社に移籍しており、特に北鉄金沢バス 中央には2016年4月ダイヤ改正時に 592,593,595と一気に転入しており、同年同型の半数が集結する事態となりました。
 一方、金沢地区初の中型ノンステップバスとして登場したRMに関しては、前面・リアなどの基本的な車体仕様が後年の増備車にも反映されていた事から、 この時点で北鉄バスにおける西日本工業車体の基本形態として確立していたように見られます。
また、路線用途がほくてつバス(株)委託路線であった事から、 "西部のバスが柳橋・本津幡方面に乗り入れる"という今となっては興味深い光景が見られたようです。こちらは後年、全車両が加賀・能登地区へ転出しております。

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