2000年度 2021.10.21更新(R3)
目次
概要
2000.11導入分(北陸鉄道)
車両解説
2000年度導入車の概要
 2000年11月21日、北陸鉄道(株) 西部営業所にpetitの新車が2両導入され、打木線・みどり線で運用が開始されました。 同営業所では初の西工ボディの"petit"となります。

 同月24日には、北陸鉄道 東部営業所に7両の新車が導入されました。その内5両は、中型車のホイールベースを延長した"中型ロング"が初めて導入されましたが、同社内では"大型車"と扱われております。 エアロスターに関しても、外観こそ変わりありませんが、HRと同様に平成11年排ガス規制に適合しており、[KL-MP37JK]に型式変更されているのが特徴です。

 いずれも石川県立図書館所蔵の【ほくてつ】2000年12月号にて、導入に関する旨が記載されております。

2000年11月導入分(petit:11月21日導入 大型:11月24日導入)
型式写真

~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~
↑日産ディーゼル"RN"(KK-RN252CSN)


~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~


↑日野"レインボーHR"(KL-HR1JNEE)
2000年7月に発売されたHR10.5m仕様が北鉄グループに早速登場。中扉はグライドスライドドアが採用された。

~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~


↑三菱ふそう"エアロスターノーステップ"(KL-MP37JK)
扉間の給油口の位置が変更された以外、外観に変化は無し

~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~

新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種現行配置新製配置登録ナンバー新製後の変化
10-577日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RN252CSN北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 西部石川200か74引退の可能性高い
50-578日産ディーゼル工業西日本車体工業KK-RN252CSN北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 西部石川200か75引退の可能性高い
20-579日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE加賀温泉バス北陸鉄道 東部石川200か998引退の可能性高い
20-580日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 東部金沢200か508引退の可能性高い
20-581日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 東部金沢200か616引退の可能性高い
20-582日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 東部金沢200か632引退の可能性高い
20-583日野自動車日野車体工業 金沢工場KL-HR1JNEE北鉄奥能登バス 北陸鉄道 東部石川200か629引退の可能性高い
30-584三菱自動車バス製造三菱自動車バス製造KL-MP37JK北陸鉄道 東部左記同様金沢200か225引退の可能性高い
30-585三菱自動車バス製造三菱自動車バス製造KL-MP37JK北陸鉄道 東部左記同様金沢200か219引退の可能性高い



車両解説
□共通変更点
 この年度に導入された大型車より、平成11年排ガス規制に適合するようになりました。
●排ガス規制適合
 平成11年排ガス規制適合に伴い、規制記号が[KL-]に変更されました。 

□日産ディーゼル"RN"(KK-RN252CSN)
変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
 各資料において、この車種単体の特徴に関する記載は特にありません。各写真を閲覧する辺り、大まかな仕様変更点は無いように見受けられますが、管理人は実車に遭遇した事がありません。

車両の動向
 この年度に増備されたKK-RN(通称:petit[プチ])は、1998年度以来の西部営業所での配置となり、同営業所にはpetitが10両出揃う事となりました。 但し、先ほども書いたように、使用路線の用途がみどり線・打木線といった一定の利用がある路線にまで投入されており、車両購入のやり繰りには相当苦心していた事が窺えます。


□日野"レインボーHR"(KL-HR1JNEE)
変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
 北鉄グループ初のHR導入となりましたが、ここでは同社がオプションを活かした点を紹介していきたいと思います。なお、各資料において、この車種単体の特徴に関する記載は特にありません。

○中扉
 標準的な引き戸ではなく、グライドスライドドアが採用されました。
○降車ボタン
 握り棒への降車ボタン設置に関しては、前年度に導入されたRNと同様、運転席直後のHポール以外のみ設置されています。
○降車ブザー音
 HRに関しては、同期のエアロスターとは異なり、1997年度導入車と同じく遅めの2点式電子音が採用されています。

車両の動向
 現在でこそ全車引退している可能性が極めて高いですが、2016年8月に20-582が野々市から転入してきた事により、それぞれ経歴の異なる20-579~582が中央営業所に一同して在籍する事となったのは、大きな出来事と言えるかと思います。


□三菱"エアロスターノーステップ"(KL-MP37JK) Update!!
変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
 各資料において、この車種単体での変更に関する記載は特にありませんが、管理人が確認できている変更点として、次の内容が挙げられます。

○給油口  New!!
 公式側に設けられている給油口の位置が、前輪直後の位置に変更されています。管理人が閲読している公式カタログ等[1]には直接的な変更点が記載されていませんが、一部資料に記載されている燃料タンクのレイアウトが変更された事により、給油口が移設した可能性は考えられます。

 同じくグライドスライドドアを選択している立川バス㈱、両備バス㈱でも、同じ形で変更している様子が見られるため、外観から判別可能な範疇では、排ガス規制適合に伴う数少ない変更点である可能性は高そうです。  
 
 
    
▲左:KL-MP37JK、右:KC-MP747K(参考)  
「NONSTEP BUS」ロゴの上に注目!

車両の動向
 前モデルとなるKC-MP747Kから変化はさほど無いのですが、結果的にこの時に導入された2両のみに留まり、型式単位として見ると希少な車種となりました。

補足
[1]現時点では、次に示す国会図書館所蔵の資料を確認しています。
  いずれの資料も、直接的に変更されている事が分かる記載は確認できていません。
 
 ・総合交通 27 総合交通社出版 2000年7月出版
 ・Fuso : truck & bus magazine 342-362
  三菱ふそうトラック・バス㈱出版(当時:三菱自動車工業㈱) 1999年4月~2000年12月発行
  →こちらではモデルチェンジの記載自体、確認できておりません。
 ・三菱ふそう 大型観光バス「エアロクィーンI・II・III」、「エアロバス」と大型路線バス「エアロスター」を一部改良して新発売 2021年8月26日閲覧
  https://www.mitsubishi-motors.com/jp/corporate/pressrelease/products/detail482.html
  (三菱自動車工業㈱ 公式HP : https://www.mitsubishi-motors.com/jp/)
 
  ※車両解説「□三菱"エアロスターノーステップ"(KL-MP37JK)」を展開頂くと、
   番号のリンク先へアクセスできます。




参考文献
 ・石川県立図書館所蔵
  社内報「ほくてつ」 各号 北陸鉄道㈱発行
 ・総合交通 27 総合交通社出版 2000年7月出版
 ・Fuso : truck & bus magazine 342-362
  三菱ふそうトラック・バス㈱出版(当時:三菱自動車工業㈱) 1999年4月~2000年12月発行
  →こちらではモデルチェンジの記載自体、確認できておりません。
 ・三菱ふそう 大型観光バス「エアロクィーンI・II・III」、「エアロバス」と大型路線バス「エアロスター」を一部改良して新発売 2021年8月26日閲覧
  https://www.mitsubishi-motors.com/jp/corporate/pressrelease/products/detail482.html
  (三菱自動車工業㈱ 公式HP : https://www.mitsubishi-motors.com/jp/)
 

©ワイス
当サイトは無料サーバーのため、広告が表示されます。(管理人は一切広告料を得ておりません。)
inserted by FC2 system