1998年度 2023.4.30更新(2R)
目次
概要
1999.3導入分(北陸鉄道)
1998年度導入車の概要
 1999年3月6日、北陸鉄道(株) 西部営業所に大型車の新車が7両、petitの新車が8両導入されました。
 
 大型車に関しては前年度に続いてノンステップバスが導入されましたが、メーカーが日野に変更されました。従来の"ブルーリボン"のボディをそのままに、ノンステップ向けにアレンジされ、前年度と同様の"ノンステップカラー"を纏う形となりました。
 
 petitに関しては、前年度の日野リエッセから変わり、京王帝都電鉄(株) 自動車事業部(現在の京王電鉄バス(株)筆頭の京王バスグループに該当)が日産ディーゼル工業(株)と共同開発された"RN"が初めて導入されています。採算性の良くなかった路線が結節した笠舞駅西線で運行が開始されました。
1999年3月6日導入分
型式写真







~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~








↑日野"ブルーリボン"(KC-HU2PPCE)
三菱ふそうに続き、日野は従来ボディの流れを引き継ぐような形で温暖前線カラーが採用された。

初のアイドリングストップ装置付となり、「アイドリングストップ装置付」表記も貼付。
[画像ご提供:ににろくさん]


~Coming Soon(側面行先表示器移設後しか手持ちがありません。。)~
↑日産ディーゼル"RN"(KC-RN210CSN)
北鉄グループの小型車において、初の日産ディーゼルのシャーシを履いた車となった。


~Coming Soon(撮れずじまいの可能性あり)~

新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種現行配置新製配置登録ナンバー新製後の変化
29-531日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 西部金沢200か37引退の可能性あり
29-532日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 西部金沢200か270引退の可能性高い
29-533日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 西部金沢200か251引退の可能性あり
29-534日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北鉄金沢バス 中央北陸鉄道 西部金沢200か271引退の可能性あり
29-535日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北陸鉄道 金沢北陸鉄道 西部金沢200か274引退の可能性高い
29-536日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北陸鉄道 金沢北陸鉄道 西部金沢200か211引退の可能性高い
29-537日野自動車日野車体工業 横浜工場KC-HU2PPCE北陸鉄道 金沢北陸鉄道 西部金沢200か210引退の可能性高い
19-538日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 西部石川200き944引退の可能性あり
59-539日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 西部石川200か478引退の可能性あり
59-540日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 西部石川200か477引退の可能性あり
59-541日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN加賀温泉バス北陸鉄道 西部石川200か488引退の可能性あり
59-542日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄能登バス 七尾北陸鉄道 西部石川200か489引退の可能性あり
59-543日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄能登バス 羽咋北陸鉄道 西部石川200か503引退の可能性高い
59-544日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN北鉄奥能登バス北陸鉄道 西部石川200き951引退の可能性高い
59-545日産ディーゼル工業富士重工業KC-RN210CSN加賀白山バス北陸鉄道 西部石川200き952引退の可能性高い

前年度からの仕様変更点[●:メーカー側による仕様変更 ○:導入事業者側による仕様変更]
<共通>
○運転席直後のH型ポール左側に降車ボタン(WS-240)が設置。

 ⇒握り棒に降車ボタンが設置されるのは、この時に導入された世代が初。
○座席モケットのデザインが薄紫地に変更。
○ドアブザーが変更され、ブザーの音階が低くなり、警告音声の速度が遅めの仕様となった。

<日産ディーゼル>
○小型ボディ採用に伴い、中扉直後に小型サイズの方向幕が設置。
○座席配置に関しては、以下の形態となっている。
 公式側:タイヤハウス上1人掛け+横向き座席2人掛け。(横向き座席は優先席となっており、黄色カバー取り付け。)  
 非公式側:タイヤハウス上+1人掛け1列+車椅子対応1人掛け2列。タイヤハウス直後のみ背もたれが高め。
 中扉以降:2人掛け2列+最後部5人掛け。いずれも背もたれは低め。
 
<日野>
●アイドリングストップ&スタートシステムが初めて採用された。
 ⇒リア右下部分にて「アイドリングストップ装置付」という表記が貼り付け。
●側窓がフロントガラス下部分と同様の位置までに拡大された一方、最上部が扉部分と高さが合わせられた。
 ⇒開口部分が高さの半分を占めていたワンステップと異なり、少々抑えめとなっている。
●中扉以降の側窓は一段小さめのサイズとなった。(非公式側の非常扉から前寄り1枚目も同様。)
 ⇒北鉄においては該当箇所が黒く処理され、前部分とのサイズの違いを目立たないような仕上がりに。
●優先席に関しては、大型ノンステップとしては珍しく前向き座席を採用。
 ⇒これは優先席に横向きを採用していた東急バス(株)、東京都交通局でも同様の傾向があった。
●中扉から後ろの座席配置は前向き2人掛け+対面式2人掛け+最後部5人掛けという配置に。



コメント
 新製配置が全て西部営業所となったこの年度の新車ですが、大型の日野製ノンステップに関しては、概ね北鉄金沢中央バス(株)へ移籍してLED+番号幕化されたグループ(29-531~536)と、北陸鉄道(株) 西部営業所(後の金沢営業所)に残存して方向幕のままで保持したグループ(29-536,537)と分かれました。後に29-535が北陸鉄道(株) 金沢営業所に移籍し、更に2012年6月頃に現行の路線車と同様の"流線形カラー"へ変更されたのは、当時大きな話題を呼んでいたようです。

 後年、日野製大型車は"ブルーリボンシティ"にモデルチェンジされ、2002年に新小松工場が完成するまでは、横浜工場で継続して生産されておりました。しかし、北鉄グループでは財政状況の悪化と相まって遂に1両も導入されることもなく、一般路線向けについては、この世代が最後の横浜工場製となりました。

 一方、petitに関しては定員数の少なさが災いしてか、後年に全車両が能登・加賀地区に転出しておりますが、半数近くが北鉄能登バス(株) 七尾営業所に在籍した経験を持っているのが特徴といえるでしょう。


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