1993年度 2022.3.24作成
目次
概要

1993.4.27導入分(北陸鉄道)

1993.7.22導入分(北陸鉄道)

1993.7~11導入分(北陸鉄道)

1993.11導入分(北陸鉄道)

1994.1.17導入分(北陸鉄道)

1994.3.30導入分(北陸鉄道)

コラム

補足

参考資料

1992年度導入車の概要
 この年度に導入された車両に関しては、次に示す資料と、年度内に導入された車両を踏まえると、次の陣容になるものかと思われます。 

・北陸鉄道(株)第82期 営業報告書

 営業報告書に関する詳細内容は、次のリンク先も合わせてご覧頂ければと思います。
 →[リンク]

●金沢地区 
 1993年4月、定期観光バスの新車2両と県外高速バス用の新車1両が導入されました。いずれも納車時期は1993年4月27日となっています。[資料1]

 前者に関しては、1991年度導入分と同じくダブルデッカーとなりました。特徴としてはボディカラーで、公式資料によると「犀川と浅野川に舞う扇面をイメージしたものとなり、色も上品さを醸し出す金、女性的なピンクやブルーを組み合わせている。」という意匠がある事がわかります。

 後者に関しては、日産ディーゼル製の曲面フロントガラスが特徴的な車両です。当時を知るうめぽんさんによると、この時の新車導入により、夜行3列仕様車において路線固定から共通運用化が図られた模様です。

 1993年6月には、金沢営業所に1両の日野製貸切バス新車が導入されました。納車時期に関しては、公式資料によると1993年6月17日である事がわかります。[資料2]

 翌月には同じく貸切用途の新車が6両導入され、こちらは三菱ふそう製となりました。納車時期に関しては、公式資料によると1993年7月22日である事がわかります。[資料3]この時の新車より、現在の貸切バスの標準デザインとして採用されている「扇カラー」になりました。このカラーがダブルデッカー以外に採用された事は、導入時の内容が報じられている社内報「ほくてつ 1993年8月号」でも「異彩を放っている。」と明記されるほどのインパクトがあったようです。

 1993年11月には、一般路線バス向けの日野製新車が11両、三菱ふそう製新車が5両導入されました。納車時期に関しては、公式資料によると同月初旬から下旬と長期間にかけて行われていた事がわかります。[資料4]この時よりふそう製新車の"エアロスターM"は、それまでのN尺から最長となるP尺が選択されるようになりました。

 翌年1月には、一般路線バスの日野製ハイブリッドバスの新車が柳橋営業所へ2両、日野製新車が東部営業所へ2両導入されました。納車時期に関しては、公式資料によると全車1月17日に行われていた事がわかります。また、運輸省の【バス活性化事業】の一巻で国、石川県、金沢市からの補助金を受けている事も明記されています。[資料5]

 初のハイブリッドバスと目新しい要素があった反面、この頃から一般路線バスに陰りが見え始め、次の仕様が省略されるようになりました。

・ヘッドライトが標準の丸形に変更
・ライト間の黒塗装省略
※ハイブリッド車は省略前の仕様で継続

 1994年3月には、日野製新車が3両導入され、こちらは西部営業所への配置となりました。[資料6]

●能登地区
 1993年6月には、能登営業所に2両の日野製貸切バス新車が導入されました。納車時期に関しては、公式資料によると1993年6月17日である事がわかります。[資料2]




1993年4月27日導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
33-348三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MU525TA北陸鉄道 金沢石川22き562
33-349三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MU525TA北陸鉄道 金沢石川22き563
13-350日産ディーゼル工業富士重工業U-RA520RBL北陸鉄道 金沢石川22き564

1993年6月17日導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
23-351日野自動車日野車体工業 横浜工場U-RU2FTAB北陸鉄道 金沢石川22き574
23-352日野自動車日野車体工業 横浜工場U-RU2FTAB北陸鉄道 能登石川22き575
23-353日野自動車日野車体工業 横浜工場U-RU2FTAB北陸鉄道 能登石川22き576

1993年7月22日導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
33-354三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き583
33-355三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き584
33-356三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き585
33-357三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き586
33-358三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き587
33-359三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MS826P北陸鉄道 金沢石川22き588
23-360日野自動車日野車体工業 金沢工場U-RU1HHAB北陸鉄道 金沢石川22き591
23-361日野自動車日野車体工業 金沢工場U-RU1HHAB北陸鉄道 金沢石川22き592

1993年7月~11月導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
362日野自動車日野車体工業 金沢工場U-CH3HFAA北陸鉄道 金沢石川22う134
363日野自動車日野車体工業 金沢工場U-CH3HFAA北陸鉄道 金沢石川22う135
364日野自動車日野車体工業 金沢工場U-CH3HFAA北陸鉄道 金沢石川22う136
365日野自動車日野車体工業 金沢工場U-CH3HFAA北陸鉄道 金沢石川22う137

1993年11月導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
23-366日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き601
23-367日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き602
23-368日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き603
23-369日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き604
23-370日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き605
23-371日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き606
23-372日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き607
23-373日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き608
23-374日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き609
23-375日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き610
23-376日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き611
33-377三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MP217P北陸鉄道 柳橋石川22き612
33-378三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MP217P北陸鉄道 柳橋石川22き613
33-379三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MP217P北陸鉄道 野々市石川22き614
33-380三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MP217P北陸鉄道 野々市石川22き615
33-381三菱自動車工業三菱自動車工業 大江工場U-MP217P北陸鉄道 野々市石川22き616

1994年1月17日導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
24-382日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き616
24-383日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 東部石川22き617
24-384日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MMAA北陸鉄道 柳橋石川22き618ハイブリッドバス、標準尺
24-385日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MMAA北陸鉄道 柳橋石川22き619ハイブリッドバス、標準尺

1994年3月30日導入分
新製車配置表
社番シャーシメーカーボディメーカー車種新製配置登録ナンバー特徴
24-386日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き622
24-387日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MPAA北陸鉄道 西部石川22き623
24-388日野自動車日野車体工業 横浜工場U-HT2MMAA北陸鉄道 西部石川22き624


コラム(タイトル名をクリックすると展開)
◆営業報告書から年度別車両導入数を紐解く
 1993年度の導入車両数が記載されている営業報告書(第82期)には、次に示す内容が記されています。 

・ハイブリッドバス:2両
・高速:1両 
・大型二階建定観:2両 
・大型低床:21両 
・貸切大型ハイデッカー:9両 
・貸切中型、小型デラックス:6両 

 前期に導入された旨が記載されていた「大型特急バス」の23-346、347と同車種が無く、まず年度頭の社番が348以降である事が読み取れます。この年度では「大型二階建定観」という、1991年度以外だとこの年度のみ導入された車種が記載されており、348が年度頭の社番である事がわかります。

 これを踏まえると、この年度に導入された車両は、次の陣容になるのではないのでしょうか。 

ハイブリッドバス
 ・24-384, 385 
  └計2両 
高速
 ・13-350 
  └計1両 
大型二階建定観
 ・33-348, 349 
  └計2両 
大型低床
 ・23-366~376, 24-382, 383, 386~388, 33-377~381 
  └計21両 
貸切大型ハイデッカー
 ・23-351~353, 33-354~359 
  └計9両 
貸切中型、小型デラックス
 ・360~365
  └計6両 

参考資料
[資料1]北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1993年5月号(石川県立図書館所蔵)

[資料2]a b 北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1993年7月号(石川県立図書館所蔵)

[資料3]北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1993年8月号(石川県立図書館所蔵)

[資料4]北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1993年11月号(石川県立図書館所蔵)

[資料5]北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1994年2月号(石川県立図書館所蔵)

[資料6]北陸鉄道㈱社内報「ほくてつ」1994年4月号(石川県立図書館所蔵)




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