北鉄バスの「ノンステップバス」ロゴ | 2023.1.9更新(3R) |
北陸鉄道グループのノンステップバスでは、1997年12月導入に初導入されて以来、正面に専用のロゴが貼り付けられています。現在に至るまで様々なバリエーションが生じており、その形態の豊富さにはマニア心をくすぐられます。
このページでは「ノンステップバス」のロゴに関して、大まかにグループ共通用途と限定用途と分けたうえ、派生型も合わせて説明していきます。
形態の紹介では、自社購入車の導入当初に着目して紹介し、移籍後の貼り替え状況や中古購入車は、トピックにて順次紹介していきます。
※形態名に関しては当HP上で便宜的に名称付けたものであり、公式による定義に基づいて分類している訳ではありません。
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形態A
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DF綜藝体と思われるフォントの「ノンステップバス」と大きく書かれたロゴです。枠線のみに色付けられたロゴが特徴的で、今日の北鉄バスで最も見られるバリエーションと言っても過言ではありません。
2017年前半の新車まで採用されているフォントですが、今日に至るまで車種、あるいはグループ各社か否かなどで形態が分かれています。
形態A-1
1997年12月導入のノンステップバスに貼り付けられている、「温暖前線カラー」向けに採用されたタイプです。文字色が社号と同じく紺色となっている点と、小さめのロゴとなっているのが特徴です。
形態A-2
[画像ご提供:三輪蓮さん]
1999年3月導入のノンステップバス(HU2PPCE)で初めて起こされたデザインです。文字周りの枠線がA-1よりも太く、「プ」の半濁音の表記が丸となっているのが特徴です。
形態A-3
2000年3月以降に導入されたノンステップバスに貼り付けられている、「流線形カラー」向けに採用されたタイプです。A-2の形状をベースに、文字色が白色となりました。
基本的に北陸鉄道㈱に2005年までに導入された西工ボディを除く全車と、2006年から2008年にかけて北陸鉄道㈱、ほくてつバス㈱に配置されたKV234ノンステは、このタイプに統一されています。
後年、西工ボディにおいてもラッピング解除や交換などでこのデザインに交換されたケースも生じています。
形態A-4
2001年9月末に初導入となったRMノンステで、形態A-2をベースに流線形カラー用にアレンジされたものです。西工ボディ限定で採用され、翌年導入分までこのデザインが採用されていました。
後年のロゴ交換や剥離などで数を減らしていき、2021年7月時点では北鉄加賀バス㈱ 加賀営業所に所属する82-618のみとなっています。
形態A-5
A-4よりもサイズが小さめとなったデザインです。開口部と干渉しないようなデザインの意匠が読み取れます。2003年式のUAノンステ、およびRMから採用され、西工ボディ限定でグループ各社を問わず、2005年度導入のJP(16-650、16-651)まで採用されていました。
形態A-6
2005年から翌年にかけて、金沢地区のグループ各社に導入されたノンステップバスに貼り付けられているA-3の派生型です。文字サイズが小さいのが特徴です。
形態A-7
2008年に初導入となったKR234を皮切りに初採用となった、A-3より横幅が約15cmほど縮小した派生型です。同年では加賀白山バス㈱導入のKV234に波及し、更に2009年からはグループ内で車種を問わず、このタイプが波及するようになりました。
デザインそのものはA-3と変わらず、サイズもA-6ほど小さめではないので一見区別が付きにくいですが、バンパー内の切込み内と同じ長さに収まるのがポイントとなります。
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上:27-741 下:29-864
形態A-3とA-7との横幅の比較。バスコレ加工などで自作される際の参考にどうぞ。。
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形態B
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「NONSTEPBUS」と側面貼り付けのロゴと酷似したものが貼り付けられているタイプです。このタイプは、2005年1月26日に加賀温泉バス㈱(現:北鉄加賀バス㈱ 加賀営業所)向けに初回登録された65-001が発端となります。
形態B-1
赤帯HRノンステである加賀温泉バス㈱向けの65-001で採用されたタイプです。前面の開口部分に小さく「NON/STEPBUS」と白字単色で記されたタイプです。このタイプは後にも先に同車のみの採用と思われます。
形態B-2
側面の「NONSTEPBUS」ロゴをほぼそのまま前面に貼り付けたようなタイプです。当時を知るもりさけてんさんによると2005年3月3日に能登中央バス(株)、奥能登観光開発(株)(いずれも現:北鉄奥能登バス㈱)向けに初回登録された343~347が発端となるようです。この他のケースとしては、一般カラーでは初導入となったポンチョの26-326も挙げられます。
トピック
→「形態B-2へ後天的に貼り替えられた自社購入車」
中古購入車においては、これが最も多く見られるタイプとなっています。
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形態C
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単純なゴシック体による「ノンステップバス」表記となったタイプです。2017年後半に導入されたノンステップバスより、このタイプに改められ、今日の新車に至るまで採用されています。
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シティライナー
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※管理人による再現モノです。
「CITY LINER」という背景色が黄緑という、路線番号の番台と合わせた配色となっているのが特徴です。2002年12月に中央病院線[01][02]や畝田住宅線[03]で運用されるシティライナー専用車として導入された22ー607~611のみに貼り付けられていましたが、2009年頃に全てが形態Aー3に貼り替えられました。
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七尾バス
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※管理人による再現モノです。
他には見られない直角的で長方形が用いられたデザインが特徴です。2003年に七尾バス(株)に導入された1301、1303を皮切りに、2006年導入の1612(16ー791へ後年改番)まで継続されていました。
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小松バス
New!!
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2021年6月末までに北鉄加賀バス(株) 小松営業所(当時:小松バス(株))に配置された車両は、俗称「ウルトラマンカラー」と呼ばれるデザインとなっており、ロゴも独特なものが採用されていました。自社購入車と中古購入車との間でデザインが分けられており、小松バス㈱時代の独特なこだわりが窺えます
小松バス_A
前面の全長2/3の長さがあるロゴです。2006年7月に導入された622(現:695)を皮切りに、レインボーⅡにも引き継がれ、2011年式の126(現:902)まで採用されていました。レインボーⅡに関しては「PDG-KR234J1」が、全てこのタイプに該当することとなります。
小松バス_B
小松_Aをベースに、前面の全長1/2に縮小されたロゴです。2012年式の227(現:955)から、小松バス(株)最後の新車となった818(現:391)まで採用されていました。平成22年排ガス規制より後に適合した車両に対し、全てこのロゴが貼り付けられていることになります。
小松バス_C
上2形態と比べ、文字回りの枠線が極端に細いタイプです。一見、あまりの細さに枠線の色が濃グレーのように見えますが、実際には黒となっています。
2012~13年頃に導入された507(現:607)を皮切りに、中古購入のノンステップバスで採用されていました。2017年に転入してきた616が最後の採用例となり、翌年に転入してきた320(現:237)は省略されています。
左上:508(現:608)[画像ご提供:金沢観光開発さん]
右上:512(現:612)
左下:616
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形態B-2へ後天的に貼り替えられた自社購入車
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2000年代の金沢地区の自社購入車に関しては、形態Aを貫いていますが、2010年代中盤に能登地区へ移籍した車を中心に、後天的にこのタイプに貼り替えられたノンステップバスが数々と存在しています。
・KC-MP747M
37-512(北鉄能登バス)
・KK-RM252GAN改
81-600(北鉄奥能登バス)、81-602(北鉄能登バス)、82-614(北鉄奥能登バス)、82-615(北鉄奥能登バス)、82-616(北鉄能登バス)
・KL-JP252NAN
14-642(北鉄能登バス)、14-643(北鉄奥能登バス)
・PK-HR7JPAE
24-636(北鉄能登バス)
・BDG-HX6JLBA
28-824(加賀白山バス)
わざわざ貼り替えられた姿には目を惹くところがありましたが、2016年後半以降の移籍からは貼り替えが省かれるようになり、移籍先でも原型に近い姿での活躍が見られるようになりました。
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ノンステ以外にも採用⁉ 「ONESTEPBUS」ロゴ
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左:26-689 中央:23-203 右:33-410
上記形態のスタイルをそのままに、表記を「ONESTEPBUS」を前面に貼り付けた派生型が、北鉄能登バス㈱のみで見られます。該当車は同社に転入してきた自社購入車の26-689、中古購入車の23-203、33-410の3両と極めて採用例が少ないのが特徴です。(うち23-203は2021年後半に剥離されました。)
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